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泥の河

田村高廣さんをしのんで、とタイトルのついたBSの放送、映画「泥の河」(1981年)を見た。
小栗康平監督作品、宮本 輝原作の、戦後色の濃い昭和31年の話。
白黒の映像で、庶民が必死に生きている姿が、よく描かれている。
うどん屋の息子と、船で暮らす男の子の友情と、とりまく大人たちの背負ったものの重さが切ない。
その船で暮らす子の母親役が加賀まり子、女を売り物にしている役だが、本当に綺麗なんだわ!田村高廣さんのしぶい演技もいい。
映画を見ていて、私の父母も、こうやって働いていたのだろうーと、うどん屋の夫婦と姿が重なり涙が出た。
1981年に撮られたとは思えない、貧しかった日本が映画の中にあった。
by msreiko | 2006-05-30 20:41 | スクリーン | Comments(0)